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まちなか森暮らし
私達の幼い頃は、いたるところに原っぱがあった。
赤とんぼや糸トンボ?も飛んでいた風景が鮮明に記憶に残る。
高度経済成長とともにまちが整備されてゆき、意識することもなく、
あの原っぱの空間は姿を消した。
緑と言えば、街路樹か公園だけになり、ビルの周辺、住宅の周りにもほとんどない。
あの原っぱは何でも出来た。隣近所の小学生が常時7~8人、多いときはその倍ぐらいはいた。
野球(三角ベース)やかくれんぼ、冬寒いときは木ぎれや藁むしろなど拾い集め、
焚き火をしたり、その火を使い、できたほかほかの焼き芋を皆で分け合って食べた。
あの ホカホカ感は今の子供達に伝えようもない幸せをもたらしてくれた。
他の地域の子供達も、空いた空間で それぞれ遊びを工夫して遊んでいた。
今どき、整備された公園で、焚き火どころか遊んでいる子供の姿さえすくない。
人々は、自然を壊して 、まちが整備され都市化していくほどに、自然を求めて旅をする。
連休の時の数十キロにおよぶ車の渋滞や全ての交通機関の状況は、そのことを物語っているのではないか。
この事を、東京農大の 品田 穣 教授は、生態空間の流出と表現している。
私達が今進めている、雑木林と8つの家計画は、まさにこの逆を実現しようとしていることになる。
ヒト と 自然(緑の空間)が深く関わり、一体化していることを生態空間というが、
この空間を駅まで歩いて10分、目の前にスーパーがある場所に造る計画である。
今、家を建てようと考えている人たちに伝えたい、どんな暮らしを思い描いているのか、
日々の暮らしにもっとも大切な住環境、子育てに、自らの生活にとって大切にすべきは何かを。
考えて欲しい。
実績のある若手建築家と造園家 の組み合わせで提案するこのプロジェクト。
価格への挑戦も含まれている。
関わり合っているメンバーもこのプロジェクトを通じて多くの人と出会うことを楽しみにしている。
一人でも多くの人に伝えるように準備中で、こう ご期待、と言った状況です。