有限会社姶良土地開発

心を耕す。

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土地の価値基準

私が生まれ育った家が今年の9月に取り壊された。道路拡張によるものであった。

ちょっとつらくて見たくなくて、立会いに行かなかった。 ある時、周辺の家々もなくなり草地になりかけている空き地を見てわびしかった。

終戦後生き抜くために、この地で父と母は必死に戦った。まさに"つわものどもの夢の後"といった感じ。

でも祖母を含めて8人家族と15軒の家の舞台であり、さまざまな思い出を残してくれた。 家とその風景って親と同じようなものだ。

なくなって初めてそのありがたさに気づく。

これから家を建てる人に1つ言える事、どんな家を建てるかと言うことは当然なんだけど、 どんなところに住まうか、ということをも考えてほしいと思う。

多くの人が子供のこと、通勤のこと、日々の暮らしのために、・・・学校が駅が、スーパー、病院の距離等、土地選びの基準にしている。

この事は確かに大切だけれども、この事と同じ位に大切なことがあるような気がします。

~に近ければと言うことは、便利さですよね。老いると病院が近いほうがいいに決まっているけれど・・・。

便利さと物の豊かさを追い求めた結果、地域が家々が「孤立化」していると思います。

物質的な豊かさと引き換えに失ったもの、金に換えられない見えにくいもの、 自然、絆、思いやり、環境・・・価値観を共有できるコミュニティ・・・。

こんなことをも大切に育てていけるような場所を考えてほしいと思います。

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