NEWS / BLOGお知らせ・スタッフブログ
ネット担当の秀一君がダウンして、ブログを強要する人がいないのをいいことに、かなりさぼりました。
真夜中に目が覚め寝付かれず、東山魁夷の画集をひらく。
「京都の姿、とどめおかまし」
ノーベル賞作家の川端康成が、画家の東山魁夷の画集「京洛四季」に寄せられた序文の一節である。
失われてゆく古都の美しさを、描き残して欲しいと願う、川端康成の気持ちの強さが伺われる11文字である。
東山魁夷 「京都はもう七年前から描き続けて、川端先生のお勧めがずいぶんと励みになりました。
私の制作の方法は、どこか一つの土地に心を集中し、それに何年かをかける事が多い。・・・・・・・・・・
それぞれの時々に浮かんできた “心の声” に誘われて選んだ土地なんですよ」
河北倫明評、「青みを帯びた色彩は、一見クールだが、どこかにロマンチックな雰囲気が漂ってあたたかい感じが・・
・・・・知と情の配分をバランスよく・・・・・」
「年暮るる」夜の 京都の民家の屋根やねの風景、 除夜の鐘が聞こえてきそうな 切なさと
窓の明かりが、家族のぬくもりを感じさせる。こころやすらぐ 好きな一枚だ。
絵心などない私でさえ様々な事を思える、すごいなと思う。
磨き抜かれた深い知性と情により “観る” ということなのか・・・・・。
比ぶべくもないが、知を深める事もなく、年月を積み重ねてきたけれど
今 学んでいることは、少しずつではあるが真実に近づいていると思う。
土地や家の何が人々にやすらぎや豊かさをもたらすのか、
自分なりの得心いく ものが、つかめそうな感じだ。
雑木の伝道者(勝手にネーミング)高田宏臣さん、古閑勝憲さんとそのスタッフ、
若手建築家の方々と学びあい、
価値観の大転換期に応えるべく、暮らしの提案を具現していきたい。