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事務所前の雑木にも秋を見つけました.
赤くなり始めたやまぼうしの実、
まだ青いどんぐり つやつや 小さい
ふっとした、ほんの瞬間、あの日と同じ、風がふいて
「あ。秋。」ありし日の記憶が鮮明によみがえってくる。
90歳を越えたおばあちゃんが、杉の木がたくさん植えてある庭で草むしりをしていて、休憩に木陰でこの時期旬の緑のミカンを食べていて、すっぱい匂いと杉の香りがたちこめていた事。顔のしわいっぱいにじませた汗から目が離せなかった事、爪の中の土もミカンも一緒にほおばって驚いた事。
木陰が汗を冷やしてくれて、家族みんなが充たされていた日常風景。
わたしにも食べなさい、という。いらないと言わせない。それが愛だと知ったのはずっとあとの事。
日常の記憶は、風や匂い、陽、… 自然とともに肌が記憶しているのね。
数百年前の記憶もこの肌は知っているのかもしれない。