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風景とまちづくり
NHKのラジオ放送「風景からのまちづくり」の本に出会ってから2年。
正直、難しい。
「でも、風景計画とは、都市に魂を入れることなのです。そういえば難しく聞こえるかもしれませんが、要するに都市の理想を高く掲げることです。」
という一文に励まされ、別冊の風景学の入門はじめ風景について学ばせていただいた。
風景学は、人間の生活環境を整えるための技術的知識体系の一環として構想された。 だが同時に、風景を目利きする教養を磨き、風景の愛着を通じて生きる意味を問う・・・・・。
「それを知る者は、それを好む者に如かず、それを好む者は、それを楽しむ者に如かず」 という言葉がこれほど当てはまる学問もあるまい。と中村良夫先生の言葉。
経済的豊かさが幸せになると信じて、懸命に努力してきた。
その結果、家の内にも外にも物があふれている。物を手に入れる瞬間の喜び、心が躍る。 しかし、すぐに慣れ、飽きる。
多くの人が精神生活をこそ大切だと感じているのだけれど、 いきなり美術、芸術と飛躍する必要はなく、現実的で実用的な生活空間と物に現れる精神こそが文化と教養の母胎ではないか。
心豊かな生活を望みながら、それを実現することが難しいのは「モノ」に頼りすぎている からですよね。
金、地位、名誉もふくめて・・・・・また余計な一言でした。
雑木林の風景をキーワードにして造られる開発用地、大地への小さな小さな恩返し。