雑木の剪定会や専門家によるサポート体制を整えています。
「木が身近にある事は魅力的だけど管理の仕方が分からない。専門的な知識が必要なのでは。」と言った植栽についての心配事を解消する為に、実際の分譲地で雑木の専門家と一緒に剪定会を開催します。
剪定の方法、成長のコントロール方法、木々の健康状態など、ここに住まう方が雑木について知ってもらい、皆さん自身で手を入れ、時間をかけ創りあげる事が、愛着ある住環境創りへつながると私たちは考えます。
※雑木の剪定講習会は平成24年、25年、春、秋の合計4回、木々の手入れに適した時期に行います。
人と家と雑木が共生出来る空間を作ることが大切です。
枝や幹が外壁を傷めないよう、植栽時に雑木の専門家が木々の気勢の張り方、成長方向を見極め植えます。また、地中の根は手入れによって枝葉の量、幹の成長をコントロールする事で、根の生育も調整可能です。
人が住まい、共生の意識を持ち手を入れることで、人、家、木が共生できる心地よい住環境が生まれます。
害虫対策には良好な土地で育った健康な木は、本来病害虫に対して抵抗力を持っているものです。自然樹木の性質を知り、庭の木々が健康に生きていける環境を創る事で、虫の発生を減らします。
夏涼しい生活の為に北側の植栽はとても大切です。
北側の地面を木陰にして、温めないことが夏の住まいを冷やすことにつながります。また、葉も外壁に当たる直射日光を遮り、植栽による天然のクーラー作用を高めてくれます。冬は葉を落とし、温かな日差しを部屋に届けてくれます。
雑木が葉をつける夏は半日陰に、冬は葉を落とし日向になります。下枝を落とした木々、枝葉を剥いた木々で 植栽、また手入れを行う事で、風が充分に通る庭造りができます。
それは雑木で家々をつつみ、木々の効用を最大限に生かした住環境を創るためです。
木々の効用とは、一年を通じ快適な環境を創ること。そして、借景を利用し充分なゆとり空間の中で暮らせる点です。借景とは、窓からの眺めに自分の庭以外の風景を取り込む事。
例えば、高台にあり景色を一望出来る所に建つAさん家、目の前に背の高いコンクリート塀が迫る場所に建つBさん家、家の間取りや、土地の面積、家族構成が同じでも、Aさん家の方がずっとゆとり空間を感じる中で生活出来る事でしょう。
生活空間を敷地面積のみに縛られない宅地は造れないかと考えた先に、風景を貸し合う「借景」を活かしたまちづくりがありました。これは、私たちが宅地作りと40年向き合い生まれたアイデアです。
雑木林と8つの家では、みどりの広場の木々の重なり・木々越しに佇むお隣さん家・子どもたちが広場で遊ぶ様子といった、木々を植える事で日常の何気ない眺めを、風景へと変化させてくれます。それらの風景を取り込む様、入口や窓の工夫を行うことで、表情豊かな風景に囲まれた家作りが可能です。